タイ/バンコクと日本のビジネスサポート│株式会社アークビジネスサーチ

　サヤム商業銀行系列SCBエコノミック・インテリジェンス・センター(EIC)首脳が、この程明らかにしたところによると、来年のGDP成長率は4.5%となる見通しだという。これは、タイの輸出が回復することと、インラック・シンナワット政権が推進しているインフラ整備に起因するもの。EICは先に、年内の経済成長率を下方修正したとされる。EICは、タイ中央銀行(BOT)の予測が4.8%だったが、EIC予測4%から3.8%へ引き下げたとしている。

　同首脳によると、来年の公共支出は4760億バーツに達するという。これは、今年と比較して14%の増額を意味するもの。国内の公共支出が増加する要因は、合計3500億バーツが投じられる治水管理計画と、2兆バーツが投入される高速鉄道網インフラ整備によるものだとしている。治水インフラ整備は現在のところ、環境アセスメントに絡み、53件のうち29件が承認を得たとされる。

　これに対してタイの輸出は、今年1.5%の成長を示すものが来年8%の増加を見込んでいるという。今年初め8カ月間の輸出の拡大は、昨年同期比で僅か1%に留まったとしている。輸出は、中国や欧州の経済回復に伴い回復を示しているとされる。これに対して、近隣諸国のカンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムが安定的な伸びを示しているとのことだ。

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