タイ/バンコクと日本のビジネスサポート│株式会社アークビジネスサーチ

　「バンコク・ポスト」紙が、この程報じたところによると、インラック・シンナワット政権が推進する、消費者の自動車第1台目購入に関する税優遇措置の駆け込み需要が、ホンダとスズキに集中しているという。同政策は、年内に満期を迎える予定となっており、昨年10月から開始されたもの。対象となる車両は、タイ国内で生産され、販売価格は100万バーツ以下、またエンジン排気量1500cc未満を基準とされているとのことだ。

　ホンダ・オートモービル(タイランド)社首脳によると、同社が消費者からの注文を受けないとの事実はないという。これは、先に同社ディーラーが納車期間が長すぎるため、受注拒否をしたとされるもの。多くの消費者は、同優遇措置が年内に終了するため、慌てて注文しているとのことだ。ホンダは、既に6万台の受注があり、このうち、約4万台がシティだとされ、残りはエンジン排気量がそれぞれ、1500ccのシティ、1500ccのジャズ、1200ccのブリオだとしている。同社は、全力を尽くして受注残の解消を行っているとのことだ。

　一方スズキ・モーター・タイランド社首脳は、スイフトの納車時期が来年1～2月にもかかわらず、ディーラーは受注を継続していると述べた。同社のディーラーは、国内で50件以上運営しているとされる。同首脳によると、各ディーラーは納車時期を購入者へ通知し、消費者に対して購入するか否かの判断を求めているという。一部消費者は、第1台目自動車購入に関する優遇措置にはとらわれていないとされる。同モデルは、今年3月から発売され、既に1万3000台の受注があったとのことだ。現時点の納車時期は、今年11月となる見込みだとしている。

ARKでは、タイで発行されている新聞記事の中からご希望のテーマに関する新聞記事をご提供するクリッピングサービスを行っております。 クリッピングサービスに関するお問い合わせは以下よりお気軽にご連絡ください。