タイ/バンコクと日本のビジネスサポート│株式会社アークビジネスサーチ

　泰国トヨタ自動車社(TMT)首脳は、この程、日本からタイへ生産移転が実施される可能性があると明らかにした。これは、円高リスクを回避するため本社が執る措置。同首脳によると、生産移転でタイは恩恵に預かるとしている。しかし、同首脳は、タイ政府が自動車に関する方針を変更することは、自動車産業全体にダメージを与えると指摘した。とりわけ、税体系の変更は生産コストを引き上げる結果となるとのことだ。

　同首脳のコメントは、政府の燃費、2酸化炭素放出量などを基準として課税する動きに言及したもの。現行では、エンジン排気量を基準に課税され、代替燃料仕様車、ハイブリッド仕様車はケース・バイ・ケースで決定されているという。同首脳は、タイで生産することで利益が低減する場合、本社はインドネシアへ生産移転を行うことを示唆した。同首脳によると、折からのバーツ高が輸出に悪影響を及ぼしているものの、順調な国内販売がこれを帳消しにしているという。

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